宮之城人形

更新日:2023年03月22日

宮之城人形の歴史

鹿児島県内には帖佐人形(姶良)、垂水人形(垂水)、日木山人形(加治木)、向花人形(国分)、東郷人形(東郷)、宮之城人形(宮之城)など各地で土人形が作られていました。宮之城人形は宮之城屋地の松永仲次郎が東郷人形の作り手であった母方の親戚に弟子入りし東郷人形の作り方を学んで明治24年頃から宮之城で土人形を作り始めたのが始まりとされています。仲次郎は昭和14年に65歳で亡くなるまで人形の製作を続けましたが、後継者がなく一代で途絶えてしまいました。しかし人形の型は親戚の家で大切に保管されていた事から、平成17年に宮之城人形復興会により約70年ぶりに復興しました。

宮之城人形復興会について

宮之城人形復興会は、松永仲次郎が使用した土人形型の複製を使用して伝統的な技法で宮之城人形を製作して初市で販売することにより、昔ながらの初市の風景を残していく事や人形つくり体験やイベント等への出品を行うことで宮之城人形を普及啓発していく事を目的としています。初市の出品に向けた人形つくりのほかに、小中学生を中心とした子供たちや興味のある人達に向けての人形つくり体験講座などを年に数回実施しております。

初市と土人形

初市は、県内各地で1月から2月にかけて行われている行事ですが、別名「人形市」とも言われ各地で土人形が売られていました。かつては初節句の子供の健やかな成長を願って初市で人形を買って子供に贈る習慣がありましたが時代の流れとともに初市から土人形の姿が消えていきました。しかし、宮之城の初市では、宮之城人形復興会が製作した宮之城人形が並び初市に彩りを添えています。

初市に並ぶ宮之城人形の写真

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