たばこと健康

更新日:2023年10月24日

たばこによる健康影響

喫煙者本人の健康影響

喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。

引用:喫煙者本人の健康影響 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

女性の喫煙・受動喫煙と、妊娠出産などへの影響

女性の喫煙による妊娠出産への影響として、早産、低出生体重・胎盤発育遅延などが挙げられます。また生殖能力低下、子宮外妊娠、常位胎盤早期剥離、前置胎盤を引き起こす可能性が指摘されています。

さらに妊娠中においては、妊婦本人の喫煙(能動喫煙)だけでなく受動喫煙であっても、乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)の要因となることが確実視されています。

改正健康増進法(2020年4月完全施行)では、望まない受動喫煙を生じさせないよう配慮する義務(配慮義務)を喫煙者に課しており、妊娠中の女性の受動喫煙が減少する効果が期待されています。

引用:女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

若者のたばこによる健康影響

発育期の細胞は感受性が高いため、発がん性物質の悪影響を受けやすい、あるいは動脈硬化病変を起こしやすいことを示す報告があるほか、未成年の喫煙者で咳、たん、息切れの症状、呼吸機能の低下との因果関係が確認されています。また、国内外の研究から、喫煙開始年齢が早いほど、がんや心血管疾患などのたばこに関連する病気になりやすく、早世するリスクが高くなることが明らかになっています。

ニコチン依存度については、習慣的に喫煙を始めた年齢別に見た分析から、若いうちに吸い始めるほど依存度の高い人が多くなるという結果が報告されています。10代から吸い始めた人は20代で吸い始めた人よりも、また20代で吸い始めた人は30代で吸い始めた人よりも、ニコチン依存度の高い人の割合が多くなっています。若いうちに吸い始めた人は、よりたばこをやめにくいと考えられます。

このため、成人年齢が18歳に引き下げられても、法的に喫煙できる年齢は20歳が維持されています。

 

引用:若者の健康と喫煙 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

なくそう!望まない受動喫煙。

2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2020年4月1日より全面施行されました。

このことで、望まない受動喫煙を防止するための取り組みは、マナーからルールへと変わります。

  • 多くの施設において、屋内が原則禁煙に
  • 20歳未満の方は、喫煙可能エリアへ立入禁止に
  • 屋内での喫煙には、喫煙室の設置が必要に
  • 喫煙室には、標識掲示が義務付けに

引用:なくそう!望まない受動喫煙。 

 

禁煙の効果

長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。

もちろん禁煙による健康改善は若者で禁煙するほど効果がありますが、何歳であっても遅すぎることはありません。30歳までに禁煙すれば、元々喫煙してなかった人と同様の余命が期待できることや、50歳で禁煙しても6年長くなることがわかっています。

また禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。

 

禁煙の効果

そのほか禁煙すると顔色や胃の調子が良くなったり目覚めがさわやかになるなど、日常生活の中で実感できる色々な効果があります。禁煙すると家族から喜ばれたり、何事にも自信がついたりすることも禁煙に成功された方々の体験からわかっています。

 

引用:禁煙の効果 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

やめられないたばこをやめるには?

1.禁煙開始日を設定しよう

まずは禁煙を開始する日を決めます。例えば何かの記念日や1のつく日など覚えやすい日がよいでしょう。

2.吸いたい気持ちの対処法を練習しよう

禁煙開始後2~3日をピークに禁煙の離脱症状(禁断症状)が現れます。その後個人差はありますが、症状は緩やかに10~14日ごろまで続きます。この離脱症状(禁断症状)には、いくつか種類があります。

・たばこが吸いたい!という欲求

・眠気

・イライラして落ち着かない

・頭痛

・からだがだるい

禁煙開始後数日間は「たばこが吸いたい!」という気持ちが1日数回出現することもあります。そんなときにどんな対処をしたらたばこを吸わないでいられるか事前に考えておくことで、吸いたい気持ちのコントロールをすることが可能となります。

対処法の例を挙げてみました。

たばこを吸いたくなる気持ちを抑える対処法
たばこを吸いたくなる場面 代わりになる行動
朝起きてすぐ すぐに顔を洗う
食事の後 歯磨き
コーヒーと一緒に コーヒーを紅茶に代える
出勤中の車の中 大声で歌う
仕事の休憩時間 職場の人に禁煙宣言をする
帰宅時の車の中 深呼吸
アルコールとともに 冷水を一緒に置いておき、吸いたくなったら飲む

 

3.いつもと違う「ん?」という感覚を身につけよう

「無意識のうちにたばこを吸ってしまう」「いつの間にかまた火をつけていた」というようなことは禁煙者の方であればよく経験することでしょう。無意識にたばこを吸ってしまうと、禁煙開始後もついついということになりがちです。

禁煙前に一度、意識的にたばこを吸う練習をしましょう。いつもと違う銘柄のたばこを吸ったり、たばこを持つ手を替えてみたりして「たばこを吸っている」という意識を持って吸ってみましょう。可能であれば短時間でも禁煙できる時間を作り、できたら自分を褒めるという禁煙の練習をしてみるのもよいでしょう。

4.お薬を選ぼう

禁煙をサポートしてくれる薬があります。詳しくは、禁煙のおくすりってどんなもの? | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)を参考にしてください。

5.治療用アプリについて知ろう

日々の生活の中で禁煙の手助けをしてくれるもう一つのサポーターが「禁煙治療用アプリ」です。禁煙治療アプリの利用には、禁煙外来で処方してもらう必要があります。詳しくは禁煙治療用アプリってどんなもの? | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)を参考にしてください。

 

引用:禁煙の準備 – 禁煙7日前から行う、禁煙のコツを教えます!《準備編》 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

禁煙外来の活用

鹿児島県内で禁煙支援を受けることのできる医療機関です。

詳細は、禁煙支援医療機関へお問い合わせください。

鹿児島県/禁煙支援医療機関について(禁煙治療のための専門外来) (pref.kagoshima.jp)

受動喫煙防止の環境整備

鹿児島県では、肺がんや循環器疾患などの生活習慣病予防対策の一環として、受動喫煙防止を推進するため、鹿児島市以外で禁煙に取り組む飲食店又は喫茶店を「たばこの煙のないお店」として登録し、ホームページなどを通じて県民の皆様に情報提供する制度を、平成26年3月から開始しました。

引用:鹿児島県/「たばこの煙のないお店」をご利用ください! (pref.kagoshima.jp)

職場における受動喫煙防止

職場における受動喫煙防止のためのガイドラインがあります。

詳しくは下記ホームページをご覧ください。

職場における受動喫煙防止のためのガイドライン

この記事に関するお問い合わせ先


さつま町役場 ほけん福祉課 健康増進係

〒895-1803
鹿児島県薩摩郡さつま町宮之城屋地1565番地2
電話番号:0996-24-8933
ファックス:0996-52-3514
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