宜蘭市、菊池市、龍郷町との国際交流促進覚書(MOU)締結

更新日:2024年10月22日

令和6年9月26日、台湾の宜蘭市、熊本県菊池市、龍郷町と国際交流促進覚書(MOU)を締結しました。今後は4市町で連携して、相互交流による人材育成や農産物・特産品の物流の促進を図り、観光・経済・農業分野の振興を目指します。

菊池市で締結式を開催

令和6年9月26日、熊本県菊池市で締結式を行いました。締結式では、4市町の首長が覚書に署名し、交流の記念に地元の特産品などを贈り合いました。

4市町の首長

左から上野俊市さつま町長、江頭実菊池市長、陳美玲宜蘭市長、竹田泰典龍郷町長

締結の経緯

4市町は、いずれも西郷隆盛の長男である西郷菊次郎にゆかりのある地であり、明治維新150周年となった平成30年には、京都市を含めた3市2町で歴史や観光分野における連携を図るため、「西郷菊次郎翁を縁とした交流宣言」を宣言しました。令和6年2月に台湾の半導体製造企業「TSMC」が熊本県で工場を開所したことを機に、さらなる交流の促進を目指し、今回の覚書の締結に至りました。

西郷菊次郎と4市町の関係

西郷菊次郎は、西郷隆盛が3年間潜居した龍郷町で生まれました。日本統治時代の台湾宜蘭県で初代庁長(現代の知事にあたる)を務め、宜蘭市に「西郷堤防」と呼ばれる堤防を建設。帰国後は、京都市長を経て、本町の永野金山鉱業館長に就任し、夜学校を設立するなど人材育成に尽力しました。

菊池市は、平安時代から室町時代にかけて勢力を誇った豪族「菊池一族」の本拠地で、西郷家の名前は同市内の旧七城町西郷地区に由来します。隆盛は、菊池一族の末裔といわれ、龍郷町に潜伏していた頃には菊池源吾と名乗っていました。また、当時授かった2人の子どもの名前には「菊」の字が入れられており、そのうちの1人が菊次郎です。

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