令和7年度 救急研修会
9月12日(金曜日)、「救急隊の現場観察をテーマ」に救急研修会を実施しました。
講師に、鹿児島大学救急・集中治療医学分野非常勤講師 救急科専門医の望月礼子医師(以後、望月講師)を招き、「救急隊版エマージェンシー臨床推論・救急脳の作り方~産科版」の研修を実施しました。
望月講師は、令和5年度にも研修を実施をしていただき、今回は「産科」に主眼を置き講義をしていただきました。

この研修は、通報受信時から救急現場における傷病者の観察要領と身体所見からの疾患の考え方を習得し、適切な医療機関へスムーズに搬送することを目的として実施したものです。


傷病者を適切な医療機関に搬送するため、傷病者の見逃してはいけない疾患を示唆する症状や所見から「緊急度・重症度」を見極めなければいけない。
1つだけでも危険な疾患を示すサイン(身体所見)を見逃してはいけない。
などの講義が行われました。

その後、「妊婦さん」からの救急要請で通報から医療機関選定までのシミュレーションを実施
・通信指令員の聴取及び出動隊への概要送信
・救急隊プレアライバルコールの聴取
・出動中の救急車内での隊員間での情報共有及び疾患の予想
・現場到着時の観察から疾患の予想及び医療機関の選定
までの一連の救急活動の流れを実施しました。


講義では、望月講師の妊婦救急搬送体験談(夏の未明、離島から妊婦さんを漁船で搬送した)なども聞くことができ、大変有意義な研修となりました。

今後も、母子の大切な命を守るため知識と技術の向上に努めてまいります。
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更新日:2025年09月16日