和紙の原料「梶」の皮はぎ(令和3年2月26日掲載)
2月15日と16日、神子地区にある鶴田手漉和紙工房で、和紙の原料となる「梶(かじ)」の皮はぎが行われました。鶴田手漉和紙は、鹿児島県の伝統的工芸品に指定されています。
新芽が出る前に刈り取られた梶を、窯で2時間ほど蒸して皮をはぎやすくします。2日間で、約50キログラムの梶を蒸しました。これは工房で作られる1年間分の和紙の原料となります。
鶴田手漉和紙4代目の野元政志さんは「梶は繊維が多いので丈夫な和紙が作れる。梶の皮はぎの作業は、昔は一般農家もされていたので、70~80代の方は懐かしがると思いますよ」と話されました。

大きな窯で梶を蒸します

束ねた梶を蒸した後の様子
昔はイモを一緒に蒸して食べることがあったそうです

窯から引き上げるのは一苦労です
とても重そうでした

3代目の野元八千代さんが手慣れた様子で
スルスルと皮をはいでいきます

繊維が多い梶の皮

乾燥させる前に皮を束ねます

約1週間ほど干して乾燥させます
乾燥したら水にさらし不純物を洗い流します。その後、苛性ソーダで煮て漂白・アク抜きをし、塵などを手作業で取り除きます。そして繊維を叩いてバラバラにします。水と細かく砕いた紙料を混ぜ、トロロアオイ(天然のり)を混ぜると原料液ができます。
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更新日:2024年06月05日